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まるでオンラインスナック!「居心地」がライバー成功のカギ?

<エンタメ解体新書>

『321』という事務所の名前の由来が気になっている読者も多いと思います。

<菅本裕子さん>

当時から、ライバー事務所は何千社もあって。
「他と被らない」「覚えやすい」「ロゴが可愛い」という条件で考えていて、スタッフとお酒を飲んでいる時に「配信の合図って3、2、1だよね」と(笑)

<エンタメ解体新書>

意外とノリで決まったんですね(笑)

<菅本裕子さん>

ノリです(笑)
でも、どんな配信アプリでも必ず開始ボタンを押すと「3、2、1」ってカウントが出るじゃないですか。スピード感もあるし、我ながら天才だなと!

<エンタメ解体新書>

先ほど、「フォロワーが少なくても勝てる、ゲームチェンジな職業」とおっしゃっていました。その独自の収益構造について、ぜひ詳しく伺いたいです。

<菅本裕子さん>

面白いですよ、これ!
今この記事を読んでいる方は、ちょっと目をつむって想像してください目の前に私がいて、私は「スナックのママ」だと思ってください
そのスナックに、1,000人のお客さんが一気に入ってきたらどうなりますか?ママが何か言っても声は届かないし、誕生日にシャンパンを開けてもらっても「ありがとう」と一人ひとりに言うのは難しいですよね?

<エンタメ解体新書>

確かに、コミュニケーションが破綻しますね。

<菅本裕子さん>

でも、カウンターに10人だけのスナックだったら、ママと話せるし、お客さん同士も仲良くなります。
この「居心地のいいコミュニティ」に、お客さんは対価を払っているんです。

<エンタメ解体新書>

なるほど。まるでオンラインスナックですね!その「居心地」がライバー成功のカギだと。

<菅本裕子さん>

でも、カウンターに10人だけのスナックだったらどうでしょう。ママと話せるのはもちろん、お客さん同士も仲良くなりますよね。「あ、田中さん今日もお疲れさま」みたいな。この「居心地のいいコミュニティ」にお客さんは対価を払っているんです。
アイドルファンなら「お金を払うからチェキを撮る」という等価交換ですが、ライバーやスナックは違う。「この空間で過ごすのが楽しいから」「常連の田中さんが誕生日だからシャンパン入れよう」という、場への貢献にお金が発生するんです。

<エンタメ解体新書>

なるほど。コミュニティそのものが商品なんですね。

<菅本裕子さん>

アイドルファンなら等価交換ですが、ライバーは「この空間が楽しいから」という場への貢献にお金が発生します。
私はライバーを「スナックのオンライン・フランチャイズ」だと思っています。

<エンタメ解体新書>

地方のスナックが常連で成り立つように、ライバーも密なファンがいれば生計が立てられると。

<菅本裕子さん>

そうです。うちのトップライバーでも、月100万、200万と稼ぐ人のリアルタイム視聴者が「10人」なんてことはザラにありますよ。


地方のシングルマザーを救っていた……社会貢献を果たすライバーという職

<エンタメ解体新書>

トップになるために必要なスキルは何なのでしょうか。

<菅本裕子さん>

唯一のスキルを挙げるなら、「繋げる力」でしょうか。

<エンタメ解体新書>

「繋げる力」ですか?

<菅本裕子さん>

「AさんとBさん、趣味が一緒ですね!」と、リスナー同士を繋いでコミュニティを形成してあげること。
配信者とリスナーの1対1の関係だけじゃなく、リスナー同士も居心地がいい空間を作れるかどうか。それこそが、ライバーとしての最大のテクニックなんです。

<エンタメ解体新書>

配信者とリスナーの1対1ではなく、横の繋がりを作るのですね。

<菅本裕子さん>

そうですね。私、321を立ち上げて初期のころ、あるライバーの子の配信を見ていて、人生の考え方が変わるような体験をしたんです。
画面外から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、彼女が「あ、赤ちゃん泣いたから配信終わるね」って配信を切ったんですよ。

<エンタメ解体新書>

その方は、もしかして……?

<菅本裕子さん>

島根の山奥に住むシングルマザーでした。
近くのコンビニまで車で20分かかるような場所で、働く場所も限られている。
でも、ライバーなら子供が寝ている間に、家の中で仕事ができるんです。彼女は派手に稼ぐタイプではなかったけれど、毎月安定して稼ぎ、それで子供を育てている。
「ライバーのおかげで生きていけます」と言われた時、「あぁ、これってすごい社会貢献じゃないか」と思って。

<エンタメ解体新書>

リスナーも、背景を理解して応援していると。

<菅本裕子さん>

そうなんです。
コメント欄を見ると「自分の母もシングルマザーだったから応援したい」という共感の輪が広がっていて。アイドルなら隠すべきことかもしれない「子供がいる」という事実すらも、ライバーなら温かい絆になります

<エンタメ解体新書>

多様な生き方を肯定できる場所なんですね。

<菅本裕子さん>

外に出るのが難しい方にとっても、ここは輝ける場所になります。
人を輝かせる、社会の役に立つ、それを知ることができたのは、私にとって大きなターニングポイントでした。


やり方を押し付けるのは「ダサい」!謙虚さこそが最強の武器

<エンタメ解体新書>

ライバー育成において、売れるための「勝ちパターン」のようなものはあるのでしょうか?

<菅本裕子さん>

あえて、テンプレートは用意していません。人間は十人十色ですから、決まった型に当てはめたら楽しくないし、長続きしませんよね。

<エンタメ解体新書>

本人が一番楽しめる「その子の色」を引き出すことを大切にされているんですね。
菅本さんご自身としての、活動におけるポリシーはありますか?

<菅本裕子さん>

一過性の「線香花火」で終わりたくない、ということですね。私はずっと検証しながら長く続けていくのが好きなんです。
インフルエンサーって、投稿すれば「いいね」やコメントが山ほど来る。
どんなに謙虚な人でも、放っておくと天狗になっちゃうんです。だから毎朝起きて「あなたは天狗になるな」と自分に言い聞かせなきゃいけない。

<エンタメ解体新書>

常に、自分を客観視し続けるのですね。

<菅本裕子さん>

クライアントさんがいて、チームがいて、ファンの皆さんがいて初めて成り立つお仕事ですから。
「ゆうこすのやり方は、こうですから!」なんて押し付けるのは、単純に「ダサい」じゃないですか。
長く、謙虚に、それが一番です。

<エンタメ解体新書>

徹底した分析と謙虚な積み重ねが、「菅本裕子」というブランドの信頼に繋がっているのだと深く理解できました。
本日は本当にありがとうございました!


前・中・後編に渡ってお届けした、菅本裕子(ゆうこす)さんへの独占インタビュー、いかがでしたでしょうか?

「東京って実在するの?」と思っていた普通の女の子が、模試9点からの大逆転を経てアイドルになり、炎上や挫折を乗り越えて1万5000人を束ねる経営者へと駆け上がる。
その華やかなサクセスストーリーの裏には、緻密な戦略泥臭いまでの行動力、そして何より「絶対に天狗にならない」という謙虚なプロ意識がありました。

菅本さんの「やり方を押し付けるのはダサい」「長く、謙虚に」という言葉は、インフルエンサーだけでなく、あらゆるビジネスパーソンや夢を追う人の心に深く刺さるはずです。
そして、この記事が、あなたの背中を少しでも押すきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


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