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【前編はこちら】

https://note.com/kaitai_shinsho/n/n66871568244f

【中編はこちら】

https://note.com/kaitai_shinsho/n/nd4582bfaa282



乃木坂46からの影響!?アナウンス試験での転機

<エンタメ解体新書>

(中編から引き続き)フリーへの転身は、相当な覚悟で臨まれていたのですね。ところで、相場さんはオタクの一面もあるとお聞きしました。推し活は日常的にされているのですか?

<相場詩織さん>

推し活はもちろん、日常のさまざまな場面で影響を受けています!アナウンサー試験の際も、アイドルの皆さんを参考にしていたんですよ?

<エンタメ解体新書>

アイドルを参考に、ですか?

<相場詩織さん>

乃木坂46さんの『プリンシパル公演』(※)はご存知ですか?
ファン投票で配役が決まる舞台なのですが、その姿を拝見して、私自身感じるところがあったんです。

(※)乃木坂46のプリンシパル公演:第一幕のオーディションを観客が審査し、その投票結果に基づく配役で第二幕の本編が始まる舞台公演。

<エンタメ解体新書>

『プリンシパル公演』からどのような影響を?

<相場詩織さん>

彼女たちがそうだったというわけではなく、自分自身のことや経験談だとして聞いてほしいのですが……
人って、面接などで「自己PRをしてください」と言われると、つい苦労話や困難に立ち向かった話をしがちですよね。感情が昂って、泣き出してしまうこともあります。

<エンタメ解体新書>

はい、私自身も就職活動などで身に覚えがあります。

<相場詩織さん>

それって言い方を選ばずに言えば、「自分の感情を押し付けている自分視点の考え方」なんです。でも、「相手の現状や立場をよく考える必要がある」と気づきました。

<エンタメ解体新書>

相手とは、つまり「面接官」のことでしょうか?

<相場詩織さん>

はい。面接官は何百、何千という応募者の想いを受け止めています。
その苦労話や感情に向き合うのは、いくら仕事でも辛いと思うんです。
だから私は、「せめて私の審査中は、楽しんでほしい」と考えました。なので、ネガティブな要素は一切出さないようにしたんです。


「ファンの気持ち」がわかるオタクの司会術

<エンタメ解体新書>

そのような考え方で、自分の姿を見つめたことはありませんでした……

<相場詩織さん>

私との時間で、肩の荷が少しでも軽くなるような時間を提供できること、それを自己PRにしようという感じですかね!
ですので、乃木坂さんのお話に戻ると、アイドルの方々を見ていて「可愛らしさや憧れも含めて癒される!」というのはもちろんなんですが、お仕事においても、自分の人生においても、とても影響を受けています!

<エンタメ解体新書>

アイドルの方々は「自分がどう見られているか」を驚くほど客観視できていますよね。

<相場詩織さん>

そうなんです。それと、自分が「オタク」で本当に良かったと思うのは、お仕事でアイドルの皆さんとご一緒する際、「ファンの気持ちが痛いほどわかる」ことなんです。

<エンタメ解体新書>

「ファンの気持ち」がわかる司会者。それは心強いですね。

<相場詩織さん>

司会者も人間ですから、つい自分本位になりがちです。「いかに自分が上手く回すか」「次の仕事に繋げるか」と考えてしまうこともあるかと思います。
でも私は、ゲストの魅力を一番に考えたいんです。

<エンタメ解体新書>

主役はあくまでゲスト、ということですね。

<相場詩織さん>

ファンが「〇〇ちゃん最高だな」と思える瞬間や、新しい一面を引き出すことに全力を尽くしたいんです。ファンの皆さんは、貴重なお金と時間を割いて、遠方からも会いに来てくれますから。

<エンタメ解体新書>

本当に、決して当たり前のことではないですよね。

<相場詩織さん>

遥々来てくれた方々が「今日という時間があって本当に良かった、人生最高だ!」と思えるような時間を提供したい
そして、ゲストの方に「大切なファンの方々に、自分の想いが伝わって嬉しい」と喜んでもらいたい
その一心で臨むことが、今の信頼に繋がっていると感じます。


「いこしお秋田」の野望、生駒里奈さんと描く秋田の未来

<エンタメ解体新書>

お仕事に対する真摯な美学を感じます。現在の秋田での活動において、特に注力されていることや、未来に向けた展望はありますか?

<相場詩織さん>

大きな軸は3つあります。まずは、俳優の生駒里奈さんと共に取り組んでいる「いこしお秋田」です。二人で地元への想いを語り合った際、驚くほど向いている方向が一緒だったんです。

<エンタメ解体新書>

お二人の共通する想いとは、どのようなものでしょうか?

<相場詩織さん>

「秋田が大好きで、地元の方に喜んでもらえる仕事をしていきたい」という軸が共通していました。
ただ、私たちは「秋田を盛り上げたい」と口にするだけの段階は卒業し、地元の方々の意見に耳を傾けながら有言実行していかなければならないと考えています。

<エンタメ解体新書>

「盛り上げたい」の先にある、具体的なアクションですね。

<相場詩織さん>

はい、秋田の魅力を定期的に言語化していき、どれだけ実際に現場に足を運んでもらい、商品を購入してもらえるか。そして関係人口をどう増やしていくか。
私たちのアクションがどういった結果に結びついているか可視化できる結果にもこだわりたいんです。

<エンタメ解体新書>

確かに、SNSでも積極的に発信されていますよね。

<相場詩織さん>

SNSで「#いこしお秋田」というハッシュタグを使っているのも、イベント参加時にトレンド入りさせることで、日本中、世界中に定期的に「秋田」というワードを浮上させる狙いがあります。
目にする機会や触れる機会が増えれば増えるほど好意が増す、という人間の心理を活かし、秋田に興味を持ってもらい実際に足を運んでもらう。そしてその後も継続的に秋田に来てもらう。そんな仕組み作りを意識しながら活動をしています。

<エンタメ解体新書>

表舞台に立つ華やかさと、プロデューサーの視点をお持ちですね。

<相場詩織さん>

本来の役割を超えているかもしれません。
でも、それが生駒さんや秋田の評価に繋がり、皆さんに喜んでもらえるなら、私はそこまで考え抜きたいんです。最近は企画や打ち合わせの段階から呼んでいただけることも増えました。
スタッフや演者の皆さんが気持ちよく過ごせる場を整えることも好きなんです。「自分は最悪映らなくてもいい」という裏方気質なところがあるんだなと、今日お話ししていて改めて気づかされました。


「東京へ行く」わけじゃない!2拠点生活に込める願い

<エンタメ解体新書>

「大きな軸は3つ」と仰っていましたが、残り2つの軸は何でしょうか?

<相場詩織さん>

秋田の関係人口を増やしたいということ。そして、次世代と共に歩んでいきたいという想いです。
地元で頑張る子がちゃんと報われて、努力に見合った仕事が得られる環境を作りたいんです。その環境を、私が先頭に立って作っていきたいと思っています。

<エンタメ解体新書>

その過程として、現在は秋田と東京の2拠点でお仕事をされているのですね。

<相場詩織さん>

2拠点生活を始めたことで、周囲からは「やっぱり、東京に行っちゃうよね?」と言われてしまうこともあるのですが(笑)

<エンタメ解体新書>

実際のところは、違うのですね?

<相場詩織さん>

はい!秋田にもっと貢献していくためには、県外での自分の知名度をもっと上げる必要性があると日々痛感しているため、地元秋田のみならず県外での活動にも力を入れていて、チャンスがあればすかさず秋田PRをしています。
また、自分自身が秋田で悔しい思いや辛い思いも経験してきた分、秋田で頑張る方が報われる環境も作っていきたいですし、県外に出て頑張っている秋田出身の方々の想いも蔑ろにせず大切にしていきたいです。

<エンタメ解体新書>

県内外の、両者をつなぐということが二拠点生活の目的でしょうか?

<相場詩織さん>

両者を繋ぎながら、秋田の関係人口を増やしていくためにも、私は秋田と東京を行き来する必要があるんです。
実際に、東京で秋田出身者が集まれる機会の創出や次世代のAターン支援、東京での秋田イベントの開催なども水面下で動いています。
この想いが一人でも多くの人に届くことを願って、これからも頑張っていきます!


3回にわたってお届けした、相場詩織さんの単独インタビュー。
華やかな表舞台でのご活躍の裏には、圧倒的な努力の積み重ねと、心無い言葉に深く傷ついた「地獄」の日々がありました。

それでも故郷・秋田の温かさに救われ、現在は秋田の未来と次世代の環境づくりのため、「自分が先頭に立つ」という強い覚悟で活動されています。
「盛り上げたい」のその先を見据え、自らが裏方となってでも仕組み作りに奔走する相場さんの姿は、エンタメを愛する多くの人の希望になるはずです。

私たちエンタメ解体新書も、相場さんの情熱とこれからの挑戦を心から応援し続けます!最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

【前編はこちら】

https://note.com/kaitai_shinsho/n/n66871568244f

【中編はこちら】

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