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【前編はこちら】

https://note.com/kaitai_shinsho/n/ne834fed37686



培われた「あらゆるジャンルを飲み込む雑食性」

<エンタメ解体新書>

音楽系の学校はとても狭き門とのイメージがあるのですが、同級生は何名ほどいらっしゃりましたか?

<齋藤 奏太さん>

僕の代は、60人くらいでした。
普通科も兼ねているので、高校に行くと音楽科と普通科に分かれるんですが、高校も同じくらいの人数でしたね。
ほとんどが演奏者を志望していて、大学院に進んだり、オーケストラに入ったり、先生になっている同級生もいます。

<エンタメ解体新書>

変な質問ですが、部活ってあるんですか?

<齋藤 奏太さん>

僕は、中学の時は軽音部に入っていましたよ。
喘息があるのでブラスバンドなどはできませんし、何より、うちの学校は男女比が「男1:女9」なんです。
いろいろ大変な世界が待っていそうなので、少しでも男子がいる軽音部を選びました(笑)

<エンタメ解体新書>

軽音部!?どのような楽曲を演奏されていたんですか?

<齋藤 奏太さん>

当時は、SEKAI NO OWARIさんなどをカバーしていました。
僕らの世代は、小学校高学年くらいでセカオワが直撃していて!
今でもアレンジの仕事をするたびに、「セカオワを通っていなかったらだいぶ違う音になっていたな」と思うことがあります。
シンプルなバンドサウンドではなく、アミューズメントパークのようなサウンドの中にあるエンターテインメント性が好きでしたね。

<エンタメ解体新書>

おお、セカオワさん!様々な音楽に影響を受けてこられたのですね?

<齋藤 奏太さん>

本当にジャンルを問わず、いろんな音楽が好きです。星野源さんが一番好きなんですが、藤井風さんや椎名林檎さんも大好きですね。
祖母の家にDREAMS COME TRUEさんのCDがあって、それを聴いてドリカムさんを好きになったのも大きいです。
仕事をしていると、色々なジャンルに対応できるので「雑食でよかったな」と思うことは多々ありますね。


恩師の影響、そして世界へ……!

<エンタメ解体新書>

クリエイターの方々は、だんだんと得意なジャンルが固まってくるものなのでしょうか?

<齋藤 奏太さん>

バンド出身の方だと、邦ロックの色が強い代わりにアイドルソングの空気感が分からない、みたいなパターンはしばしば伺いますね。
それはそれでメロディーに特徴があって凄く良いのですが、僕の場合は色々な方と共作することも多いので、引き出しの数が多い分には損をすることはないですね。
エレクトーンって、何でもいろんな音が出るし作ることができるので、「エレクトーンという軸で音楽性を養ってきたことは、自分の強みなのかな?」と最近感じています。

<エンタメ解体新書>

高校時代からは、作曲家への思いが強くなっていったのでしょうか。

<齋藤 奏太さん>

中3から高1の時にお世話になった音楽の先生に、とても影響を受けました。
合同のソルフェージュ(※)の授業があったんですが、その先生の授業がすごく楽しくて、刺激的で、食いつくようにやっていましたね。音楽の視野が広がった感じがします。
「とにかく色々な音楽を知っていないと、食えないのではないか?」と思い始めて、90年代や00年代の邦ロック、K-POPやラップなども聴くようになりました。

(※)ソルフェージュ:楽譜を見て正しい音程とリズムで歌うこと(視唱)、演奏された音やメロディーを聞き取って楽譜に書き取ること(聴音)、楽譜のルールを理解すること(楽典)を通じて、音楽の基礎能力を養う訓練のこと。


人生を変えた、真夏の夜の「スペース」

<エンタメ解体新書>

具体的に、作曲家への道を進むことになったきっかけはありますか?

<齋藤 奏太さん>

高3の時にDTMを始めたんです。機材を揃えるのにお金がかかるので、母にお年玉や貯金を崩して買ってもらって。
拙いながら、ずっと打ち込みの練習をしていました。

<エンタメ解体新書>

そこから、どのようにして、HOVERBOARDへ所属することになったのですか?

<齋藤 奏太さん>

大学1年の夏休みに、X(旧Twitter)の“スペース”でAkira Sunsetさんが話しているのを聞いていたんですよ。夜の散歩中だったみたいで、セミの声も聞こえていました(笑)
「若い子話そうよ!」みたいなフリがあって、僕もお話させていただいたんですね。そこで「良かったら、デモ送って」ってお話をいただきまして、デモを送ったんです。

<エンタメ解体新書>

とてもカジュアルな始まり方ですね……?

<齋藤 奏太さん>

そうなんです!
でも、「忙しいし、その場の勢いもあるだろうから、聴いてもらえないだろうな」と思いつつDMをしたら、「ちょうど今聴いてるよ、アレンジめっちゃいいから事務所においでよ!」と言われて。
そして、事務所に行ったら「コンペに出してみよう!」と言われ、その翌週にはもうコンペに出していましたね(笑)


突如として始まった、作曲家としての道!
ここから、さらに音楽漬けとなる日常が始まっていきます……!

後編では
・2日に1曲!?作曲家のリアルな日常
・影響を受けたアイドルソング
・AI時代にも揺るがない、作曲家としての矜持

などを熱く語っていただきました!

どうぞ、お楽しみに!

【前編はこちら】

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