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中編概略
大注目の秋田応援プロジェクト「いこしお秋田」。今回『エンタメ解体新書』では、「いこしお秋田」に徹底フォーカスをした二人に単独インタビューを実施!(前・中・後編の3部構成)
中編となる本記事では、「ないことに価値がある」という新しい視点での地域魅力発掘方法、そして生駒さんと相場さんそれぞれの秋田PRに対する創意工夫ポイントなど、お二方だからこそのビジネス的視点も光る鋭いPR戦略の核心に迫ります!
【前編はこちら】
https://note.com/kaitai_shinsho/n/n0e1128280480
秋田で過ごすだけでは気がつかなかった、「ないこと」への価値
<エンタメ解体新書>
観光や食など、さまざまな魅力がある中で、お二人が「秋田の推し」を1つ挙げるとしたら何になりますか?
<生駒里奈さん>
物や場所とは違うのですが、「営業時間が短いこと」が逆に推しなんです!
大都会には24時間営業のお店がたくさんあって、もちろんすごくありがたいことなんですが、街自体に心が休まる瞬間がないような気がするんです。
<エンタメ解体新書>
確かに、営業時間が長いことは生活で非常に助かる一方で、常に何かが忙しなく動いている気もしますよね。
<生駒里奈さん>
秋田に帰ると、目の前のスーパーも21時に閉店するし、睡眠をとって朝に目が覚めるという人間らしい生活サイクルが街自体にも備わっている気がします。それが、現代社会ではすごく貴重だなと。
ついつい「なんかあったら、コンビニに行けばいいや~」となってしまうんですけど、限りがあるからこそ物や時間を大切にしようという気持ちが生まれますし、感謝の心も芽生えます。
<相場詩織さん>
私も似ていて、「ないことに価値がある」と思っています!
世の中は新しいものを増やそうとしがちですが、秋田には「ない」からこその魅力がたくさんあって。
<エンタメ解体新書>
「ないことに価値がある」、深い言葉ですね。
<相場詩織さん>
わかりやすい例でいうと、景色ですよね。東京に行くと高層ビルがいっぱいで、夜でも眩しいネオンが街中を彩っていて空をぼんやり見上げる機会が少ない。
でも秋田なら、美しい自然や星空、夕日を遮るものが何もないんです。心を空っぽにして自然に浸ることが出来ます。そのおかげで感受性や語彙力を磨くことが出来たと思います。
もちろんその景色そのものが美しいという見方もありますが、「(美しい景色を遮るものが)ないからこそ美しい、価値がある」とも言い換えることができるのかなって。
<生駒里奈さん>
前を向いて歩いているだけで、きれいな空が見えます(笑)
<相場詩織さん>
そうそう(笑)
それに、満員電車のような常に人混みがあって時間に追われる環境も少ない。実際に秋田県は通勤時間の短さも全国2位です。東京で生活をしていると、それってすごく価値があることだと感じます。
でも、秋田だけにいるとその魅力にはなかなか気がつくことができない。だからこそ、私たちが率先して発信していきたいです!

生駒流地域PR術:「ストーリー性」でどう差別化をするか!
<エンタメ解体新書>
秋田の魅力をどのように届けていくか、工夫されていることはありますか?
<生駒里奈さん>
正直、名産品はどこでも被ってしまうものだと思うんです。
例えば九州も東北も、お米やお酒が美味しいし、福岡なんて魚も美味しいグルメ都市ですよね。
<エンタメ解体新書>
「美味しい」を切り口にしても、「美味しい」は全国どこでも共通する魅力あふれる観光資源ですから魅力化が難しいですよね。そのなかで、どのように差別化を?
<生駒里奈さん>
私は「ストーリー性」がとても大切だなと思っています。
秋田らしさを出すなら、やっぱり秋田に根ざしたモノ・コトとの掛け算がいいなと思っていて。もっというと、おとぎ話みたいな歴史の魅力もあふれる地域の伝承との相性がいいのかなって。
<エンタメ解体新書>
ストーリー性とおとぎ話ですか?
<生駒里奈さん>
「秋田美人」って全国区で有名ですよね?
もちろん「秋田美人」を軸にしたストーリーでも十分に魅力的だと思います。
でも、さらに秋田に根ざすモノ・コトで考えて強みを作っていこうとすると、例えば「辰子姫伝説」と掛け合わせるんです。「美に執着して龍になってしまった辰子姫」という伝承があるならば、「美に執着しすぎて、神の怒りを買ってしまうくらい美しくなれる化粧水」とか!
<エンタメ解体新書>
それは面白い!思わず手に取りたくなりますし、インパクトもありますね!
<生駒里奈さん>
全国どこでも名産品は被るからこそ、そういったお伽話や神事とセットで売ることが差別化に繋がると思っています。

相場流地域PR術:AI時代だからこそ、「この人から買いたい」を創り出す
<エンタメ解体新書>
相場さんは、秋田の魅力を語る際に心掛けていることはありますか??
<相場詩織さん>
生駒ちゃんが語ってくれたとおり、「ストーリー」はとても大事だと思います。
その上で、これからのAI時代は「人で物を選ぶ」と思うんですよね。たくさんの魅力的な物がある中で「誰から買いたいか」「誰の言葉なら信用出来るのか」という思いがすごく大事になってくるはずなんです。
<エンタメ解体新書>
なるほど、まさに、「いこしお秋田」の価値にも繋がりそうですね!
<相場詩織さん>
農家さんなど、作り手の皆さんの今日に至るまでのストーリーや想いを言語化して、県内外にお伝えしていく。そして一緒に人や物の価値を高めていくブランディングしていくことが私たちの役割であり大事にしたいことだなって。
<エンタメ解体新書>
先ほどの「ないことに価値がある」というお話とも繋がってきそうですね。
<相場詩織さん>
はい。秋田には何もないという人々もいるかもしれないですが、例えば人混みや人目を気にしなくていい人里離れたところを貸し切って日本酒の酒米作りから体験できる。
その酒米で作られた日本酒と秋田の食材をペアリングして、満点の星空のもといただくという贅沢な時間を過ごすことか出来る。
こういった付加価値を高めることで差別化を図っていきたいと思っています。

中編はここまで!
「ないことに価値がある」という独自の秋田論や、AI時代を見据えた鋭いPR戦略など、お二人の深すぎる郷土愛が語られた中編。
続く完結編となる後編では、「このまま秋田で終わっていいの?」と悩む若者たちへの言葉、そして東京でも活動をするお二方だからこそ語ることができる「外に出ることの価値」など、未来の秋田を担う若者たちに向けた、同郷タッグからの熱く愛に溢れたエールをお届けします!
【前編はこちら】
https://note.com/kaitai_shinsho/n/n0e1128280480



