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桜 のどか(さくら・のどか)さんのプロフィール
アイドルグループ「仮面女子」の初代リーダーとして一時代を築き、約9年間アイドルとして活動。年間1,000本以上のライブや、さいたまスーパーアリーナでの単独公演、オリコン1位獲得などを達成。卒業後は俳優業へ。
自身のアイドル引退後のキャリアへの葛藤や、元メンバーからの相談をきっかけに、株式会社ツギステの立ち上げに参画
現在は同社の取締役として、元アイドルやアスリートなど、エンタメ業界に生きる人々のセカンドキャリア支援に尽力している。

インタビュー前編

株式会社ツギステで取締役を務めながら、卒業したアイドルや引退したアスリートたちの次のステージを支援する、桜 のどかさんへの単独インタビュー前編!
今回は、学生時代のエピソードから、アイドル時代、そして卒業までのストーリーを余すところなく語っていただきました!



「リーダー」の片鱗は、子供時代から!?

<エンタメ解体新書>

桜さんといえば、アイドルグループのリーダー、現在は企業の取締役を勤めながら、後輩アイドルの道しるべになる存在としてもご活躍されています。
幼いころからリーダーシップを発揮されることが多かったのでしょうか?

<桜 のどかさん>

子ども時代からそうでしたね。
人がとても好きで、クラス全員に万遍なく話しかけたり、授業でも手を挙げて発言したりしていました。また、学級委員長や、中学の時は吹奏楽部の部長も務めていたんですよ。
実は最近、自分がどういう子どもだったのかを自分で分析する機会があったんです。一般家庭で育ち、ルールや規律をしっかり守り、分け隔てなくさまざまな人と仲良くする、本当に“聞き分けのいい子ども”だったなと思います。
…面白くないですよね?(笑)

<エンタメ解体新書>

とんでもない!まさにクラスをまとめる中心人物、優等生ですね!
ちなみに、吹奏楽部での担当楽器は?

<桜 のどかさん>

クラリネットを吹いていました。ソロパートも任せていただいて、そういう意味でも、当時は本当に優等生だったんですよ?

<エンタメ解体新書>

「当時は…」ということは、そこから何か変化が?

<桜 のどかさん>

芸能の世界に入って、大人の世界を早い段階から垣間見たことで、「同年代より早く大人になっていったな」という感覚があります。
大学に行って、一般企業に就職して…というルートから外れて、自分の意志で違う世界に足を踏み入れたのも大きいですかね。

<エンタメ解体新書>

なるほど、芸能界に触れた事が、変化のきっかけだったのですね。
そもそも、芸能界に入ることになったきっかけは?

<桜 のどかさん>

「早く社会に出たい!」という思いは、実は学生時代から強かったんです。
アルバイトに憧れて、高校に通いながらアルバイトをしていました。将来の目標はまだ漠然としていて、「子供が好きだから教育系や保育士かな…」くらいに考えていました。
そんな時に、アルバイト先の先輩から「芸能の世界とかいいんじゃない?」と勧められて、「そういう道もあるのかな?」くらいに考え始めたのがきっかけですね。
話の流れで紹介されたオーディションがありまして、「まあ、受けるだけ受けてみるか?」と挑戦したら受かってしまい…(笑)
そこから養成所に通い出して、アルバイトと高校と並行しながら演技のレッスンに打ち込むようになりました。

<エンタメ解体新書>

学業・アルバイト・レッスンを掛け持ちされてたんですか!?
ものすごくアクティブな高校生活を送られていたのですね!

<桜 のどかさん>

俳優さんにすごく憧れていて、舞台や映画を観るのは好きだったんです。当時、舞台を観て松たか子さんに憧れていました。


俳優業への憧れと、上京を決意した「そのとき」

<エンタメ解体新書>

本格的に芸能活動を開始される契機も、そのころですか?

<桜 のどかさん>

はい、そのころです。
当時は、「大学は当たり前に誰もが行く場所だ」と思っていて、親へ進路相談をしたんです。普通は一緒に悩んでくれると思うじゃないですか?
でも、「あんたは大学に行かなくていい!」と言われまして!(笑)
本当に驚いて、でも「えっ、私にはそんな選択肢もあるのか?」とも思い始めたんですよね。

<エンタメ解体新書>

ご家族がきっかけなのですか!?
ここまでお伺いしたエピソードからは、「あんたは大学に行かなくていい!」というご家族のお言葉は、意外です。

<桜 のどかさん>

それがですね…お話をしていないことがございまして…
実は、中学までは成績がとても良かったんです、中学までは。
おかげさまで、ある程度の偏差値の高校へ入学したのですが、そこで、まあ、ちょっと…

<エンタメ解体新書>

…ちょっと?

<桜 のどかさん>

…ちょっと、遊びまくってしまいまして!

<一同>

(大爆笑)

<桜 のどかさん>

そのおかげで、成績もしっかりと落ちてしまったんです。
ただ、負けず嫌いの精神で猛勉強して挽回したのですが、そんな私の姿を見て「大学に行っても、きっと意味がない時間を過ごすな、この子は…」と思われたのでしょうね。「大学に行くんだったら、自分でお金を払って行きなさい!」とも言われました。
そのときに「じゃあ、お金を貯めて東京に出よう!芸能の世界で勝負をしてみよう!」と決意したんです。
振り返ると、ここが私の人生の大きな分岐点でしたね。


アイドルになったのは、こういうワケでした…!

<エンタメ解体新書>

ついに、芸能の世界へ足を踏み入れ、上京を果たされるのですね!

<桜 のどかさん>

親からは「勝手にしなさい!」と何の支援もない状況でした。
誰も知り合いがいない東京へ行き、アルバイトをしながら、狭い6畳のワンルームを借りて細々と暮らしつつ、所属事務所を探す日々でしたね…

<エンタメ解体新書>

事務所探しは、順調だったのでしょうか?

<桜 のどかさん>

いいえ、まったく!
所属のお話が進むなかで、「所属には前金として〇〇万円必要です」などと言われたこともありましたね。怪しいところが多くて、本当に騙されそうにもなりました。
ですが、当時書いていたブログに、のちに所属する事務所から「オーディションを受けてみませんか?」とメッセージで案内が来たんです。

<エンタメ解体新書>

ブログのメッセージで案内ですか…最初は判断に悩むところですね?

<桜 のどかさん>

まずは、お話を伺ってみようと、指定された場所へ向かいました。
すると、ただの一軒家だったんですよ。しかも、入り口には、犬、猫、キツネ、サル…もうたくさんの動物がいて!「なんだここは!?」と思いながらもお邪魔したのを思い出します。
でも、お話を伺っていくとイメージが変わって。「これから、芸能事務所として大きく成長していきます!」との誠実で力強いお話でした。あと、私は動物も大好きなので、そこにも心を惹かれてしまいました(笑)

<エンタメ解体新書>

「こんなにたくさんの動物を愛している人たちに、悪い人はいない!」
みたいな感情もあったり。

<桜のどかさん>

はい、そのとおりです!(笑)
お話の中で、「私は女優になりたいんです!」と伝えると、「じゃあ、一緒に頑張っていきましょう!」とスムーズに所属が決まりました。

<エンタメ解体新書>

最初は、俳優としてのスタートだったんですね!
でも、そこからなぜアイドルに…?

<桜 のどかさん>

所属して1週間後ぐらいに、なぜか「歌とダンスの審査をするから、これを覚えてきて」と課題を出されたんです。
「…なんで?」と思いつつ審査を受けたら、さらにその1週間後に「アイドルグループを作ります!」という発表があり、私の名前が呼ばれたんですよ!
なので、まあ、それからアイドルに…(笑)

<エンタメ解体新書>

所属して、半月後には俳優からアイドルになっていたと!(笑)

<桜 のどかさん>

「私は女優を目指して上京したんです!」と抗議したんですが、「今の世の中、まず名前を知られないと世に出ていけない。まずはアイドルグループで名前を売りなさい」と説得されました。
歌もダンスも全然出来ないので迷いましたが、正直にストレートな表現で言うと、「女優として表舞台に出る」という憧れに近づくための”手段”としてアイドルに向き合うことにしました。


怒涛の毎日、夢の実現、そして卒業までの「あのとき」

<エンタメ解体新書>

アイドル時代のご活躍については、これまでも多くの媒体で語られていらっしゃると思いますので特徴的な点に絞ってお伺いしてみたいのですが、「年間1,000本ライブ」は本当に凄まじいエピソードですよね。

<桜 のどかさん>

本当に年間1,000公演をこなしていましたね。365日休みなしで、ギネスに申請しようとしていたくらいです。

<エンタメ解体新書>

休日もなく、体力的にも精神的にも厳しい状況であっただろうと思いますが、当時はどのような心境でしたか?

<桜 のどかさん>

毎日ライブがあることを、疑問にすら思っていませんでしたね。
所属事務所で悩んでいたころは、当然ですがオーディションでお仕事を勝ち取らないとステージにも立てませんし、書類すら見ていただけない日々でした。それが、今のアイドル生活だと毎日ステージが用意されている。「活動の場があることが、幸せだな」と思っていたんです。
それに、2012〜13年頃から、漠然と「私たち、絶対に売れるだろうな」という自信がありました。メンバーもすごく真面目で、誰一人弱音や愚痴を吐かず、同じ熱量で目標に向かっていたので、体に鞭打って頑張れました。
目の前の一つ一つのステージを大切に積み重ねていけば、いつか夢のステージに必ず立てると教え込まれていて、私たちも信じていましたね。

<エンタメ解体新書>

2015年にはオリコン1位を獲得し、さいたまスーパーアリーナでの公演も実現されました。見事に夢を果たされるわけですね!
ご卒業は、どの辺りから意識されていたのですか?

<桜 のどかさん>

明確な時期は決めていませんでしたが、2015年の段階で考えてはいました。元々、手段としてアイドルを選んだというのもあり、自分本位かもしれませんが、一番いい時に辞めたかったんです。
ただ、これだけは絶対にお伝えしたいです。最初は手段として始めたアイドルでしたが、応援してくださるファンの方々が本当にありがたくて。そのファンの方々のためにも、私は当時の人生のすべてをアイドルに捧げていました!


思わぬきっかけで始まった、芸能生活。そして、アイドルとしての日々。
卒業後は、夢だった俳優業へ突き進む…のですが。

そこにあったのは、「漠然とした不安」や「葛藤」でした。
その経験が、現在の想いや情熱に繋がってきます。

エンタメ解体新書 桜のどかさん(後編)では、現在のご活躍だけではなく、アイドル卒業後から現在に至るまでの"リアル"、そして現役アイドルやファンへのメッセージを語っていただきました。

【後編はこちら】

https://note.com/kaitai_shinsho/n/n9e7f4c4596e6