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インタビュー後編
株式会社ツギステで取締役を務めながら、卒業したアイドルや引退したアスリートたちの次のステージを支援する、桜 のどかさんへの単独インタビュー後編!
今回は、アイドル卒業後の俳優業のエピソードから、キャリアサポートに参画したきっかけ・現在・将来の夢、そして現役アイドルやファンへのメッセージを語っていただきました!
【前編はこちら】
https://note.com/kaitai_shinsho/n/n566e837b72d0
俳優業で直面した"リアル"、そしてセカンドキャリア支援へ
<エンタメ解体新書>
ご卒業後は、念願だった俳優業へ邁進されましたが、思い描いていた日々でしたか?
<桜 のどかさん>
実際のところは、様々な葛藤がありましたね…。
アイドルを全力でやっていただけに、どうしても「元アイドルの俳優」という世間からの"視線"や"振る舞い"を求められることもありました。
また、15歳の頃に持っていた熱量と、アイドルをやり切ってから俳優になった自分の熱量にも違いがあって、自分の中でも何か表現しにくい気持ちのズレが起きていて。
<エンタメ解体新書>
その気持ちのズレなども、現在のセカンドキャリア支援に至る背景であったりするのでしょうか?
<桜 のどかさん>
気持ちのズレが、直接的に今の活動へ至った動機というわけではないのですが、独り立ちしたからこそ、本当に様々なことが身の回りでもありまして。
これは本当に、アイドルの頃は事務所の守りがすごく硬くて。変な飲み会に連れていかれるようなことも、一切ありませんでした!
でも、独り立ちしてからは「仕事をつないであげるよ…?」と近づいてくる大人がいっぱいいたんですよね。いかにも怪しい…(笑)
<エンタメ解体新書>
現在のご活躍の場である株式会社ツギステには、どのような経緯で参画されたのでしょうか?
<桜 のどかさん>
一緒にアイドル活動をしていた、橋本ゆき(侑樹)から、「アイドルを引退したメンバーが就職に困っている。あんなに365日頑張っていたのに、なぜ彼女たちが就職に困るんだろう?」と相談を受けたのがきっかけです。
彼女は「アイドルのセカンドキャリア支援を事業にできないか」とも考えていて、「カウンセリング担当をやってくれないか?」と声をかけてくれました。私自身もアイドルを辞めた時に、キャリアの選択肢を知らなくてとても困った経験があったので、即答で「やりたい!」と答えました。
<エンタメ解体新書>
そこから、セカンドキャリア支援の道へ進まれたのですね?
<桜 のどかさん>
そうですね、最初はとにかく”共感の輪”を広げようと思っていました。
ですが、企業さんにお話をしても、「アイドルはチャラチャラしている」「チヤホヤされてきた女の子なんて、長く続かないよ」といった偏見の声をいただくこともありました。
それでも、真摯にキャリア支援に向き合い、今では、50名ほどが正社員としてのキャリアをスタートされているんです!
<エンタメ解体新書>
このお話は、ぜひさらに深くお伺いしたいです。
将来の目標やビジョンなど、お伺いできますか?
<桜 のどかさん>
まずは、セカンドキャリア支援という選択肢があることを、より多くの方に知っていただきたいです。アイドルだけではなく、プロフェッショナルな世界で活躍されてきた皆さまがそのキャリアを卒業したあと、何か困ったときに気軽に相談できる存在でありたいというのが、直近の目標です。
個人としては、キャリア支援のプロフェッショナルを目指しています。
どのような方からご相談をいただいても、その方に最適なアドバイスができるよう、実力を身に着けていきたいです。
また、アイドルとしての経験を活かしながら次のキャリアを築く、本当の意味でのモデルケースになりたいという思いもあります。
最終的には、芸能と社会をつなぐハブとなり、芸能領域の透明化や発展にも貢献できる存在になることが、私たちの大きなビジョンです。

現代のアイドルに必要な「出口戦略」
<エンタメ解体新書>
少しお答えが難しい質問かもしれませんが、ぜひお伺いしたかったことがあります。
良くも悪くも「アイドル」という職業の間口が広がり、数多くのアイドルグループが存在する時代へとなりました。
この現状について、元アイドルであり、アイドルのセカンドキャリア支援をされるお立場としては、どのように思われているのでしょうか?
<桜 のどかさん>
多くの方がアイドル文化に関心を寄せていただける時代となったことは、とても良いことだと思っています。
ただ一方で、"入り口だけを広げて、出口を設計していない"状況が生まれていることには懸念があります。
誰でもアイドルになるチャンスが生まれた結果、実際に直面する職業としての高いハードルを越えられずに夢を諦めてしまったり、青春の大切な時間を費やした後に、元のキャリアに戻れなくなったりするケースをよく目にするんです。
なので、闇雲にアイドルを増やして、売れなければそのあとは知りませんというスタンスの大人たちには、賛同できないですよね。
また、事務所選びの透明性も、重要な課題の一つです。応募前に事務所の強みや管理体制を把握し、契約前にリスク管理ができる仕組みも大切だと思うんです。事務所とタレントが対等な関係で、共に歩むことが、業界全体の課題解決につながるのではと考えています。
<エンタメ解体新書>
世の中の製品やサービスには「出口戦略」があるのが基本ですが、アイドル業界には不足している、と。
<桜 のどかさん>
本当にそうです。
事務所は所属するアイドルの将来をしっかり描き、アイドルを志す側は、アイドル卒業後の未来も視野に入れながらチャレンジしていただけると。
難しいんですけどね、夢を追い始めている時にリスクの話や卒業後の話も考慮するって。
<エンタメ解体新書>
現役のアイドルの方々にとっても、学業との両立や将来の不安は尽きないと思います。どのように向き合っていくのが良いとお考えですか?
<桜 のどかさん>
私自身、ちゃんと大学に行っておけばよかったという後悔があります。当時は「ここでダメなら仕方ない!」という覚悟でしたが。
さまざまな世の中の選択肢を知っているからこそ、今の活動に全力で打ち込めるはずなんです。せめて、マネージャーとは別にカウンセラーがいるなど、世の中のことを教えてくれる環境があれば、「この数年間はアイドル活動に全力で投資しよう」と前向きに動けると思います。
学業との両立は大変ですが、事務所や周りの大人が、その子の人生を一緒に考えて、協力してあげてほしいですね。

当事者だからこその、ファンへの願い
<エンタメ解体新書>
ファン目線でも、推しが卒業した後にどうなっているのか分からず、不安になることがあります。
だからこそ、桜さんたちのように「アイドルは人生のフェーズの一つであり、その先を一緒に考えてくれる存在」がいることは、ファンにとってもすごく安心でハッピーなことだと感じます。
<桜 のどかさん>
嬉しいです!
ファンの方にとっても、推しにはずっと幸せであってほしいはずですよね。私自身、本当にファンの方に支えられてここまで来ることができたので、その恩返しの意味でも、アイドルのセカンドキャリアを充実させる活動をしていきたいです。
<エンタメ解体新書>
アイドルを応援されているファンの方々へ、メッセージはございますか?
<桜 のどかさん>
ファンの方は、私にとって本当に支えでしたし、心から感謝と尊敬をしています。
ただ、一つお伝えしたいことがあるんです。アイドルにも、その先には長い人生とキャリアがあります。
「アイドル“で”頑張ってね」という言葉は、とても優しい言葉ですが、時にはその子の重荷になってしまうこともあるんです。だからこそ、その子の選択を尊重してあげることも、ファンとしての優しさだと思っています。
それから、もう一つ。間違ったことをした時に「大丈夫だよ」と言うのは優しいけれど、時には「謝ることも大事だよ」と伝えてあげることも、本当の優しさだと思います。温かく見守りながら、正しい方向に導いてあげてほしいですね。
<エンタメ解体新書>
すごくグサッと来るお話でした...。
推しを全肯定してあげることが正義のように思ってしまうこともあるのですが、人間関係としてはそうでは無いですよね。
<桜 のどかさん>
そうなんですよ!
でも、それで「あーだこーだ」とひたすらにお説教をするのも違うと思います。お伝えしたいのは、全肯定だけが優しさじゃないということですね!

メッセージ:現在・未来のアイドルの皆さんへ
<桜 のどかさん>
今、アイドルになるために、そしてアイドルとして、毎日努力されている皆さまへ。
その努力や頑張りはとても尊くて、必ず人生において糧になります。どうか、全力を尽くしてください!
ただ、その活動の中でちょっと悩むことがあったり、将来のことで少しでも不安に思うことがあったり、そんなときには、お気軽にご相談ください!
みなさんそれぞれに、最適なプランをお伝えできる存在でありたいと思っています!
いかがでしたでしょうか。
インタビューを通じて感じるのは、セカンドキャリアで葛藤・苦悩をされたからこその後輩たちへの深い愛です。
桜さんの、そして、株式会社ツギステさんの「ファンたちが愛するアイドルやアスリートたちの未来を支える活動」を、私たちは応援し続けます。
【前編はこちら】
https://note.com/kaitai_shinsho/n/n566e837b72d0
