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インタビュー後編

フリーアナウンサーとして幅広いフィールドで活躍する小永井一歩(こながい・かずほ)さんへの単独インタビュー後編! 今回は、小永井さんのもう一つの顔である“アイドルオタク”としての原点にフォーカス。アイドルとの衝撃的な出会いから、グループ全体を愛するがゆえに辿り着いたエンタメの「作り手」に対する並々ならぬ熱量まで、たっぷりと語っていただきました!

アイドルとの“衝撃的”な出会い

<Otaac>

趣味としてアイドルがお好きだと伺っているのですが、オタクになったきっかけは何でしたか?

<小永井さん>

2011年、高校1年生の時に『第3回AKB48選抜総選挙』がありました。バレーボール部に所属していたのですが、当時のAKB48人気は凄くて、部活の中でもAKB48が好きだった仲間たちが結構いたんですよ。

練習の帰り道に、携帯電話で速報を見ながら順位をチェックしていて、その時はまだ興味が無かったので、家に帰ってニュースの順位を見て、「前田敦子さんが1位に返り咲いたのか」くらいにしか思っていなかったんです。

でも翌日辺りに、総選挙でランクインしたメンバー中心にミュージックステーションに出演される事を知って、ちょっと見てみようかなとリアルタイムで見たんです。そしたら、一言で表すと”ものすごい衝撃”を受けて…!

披露した曲が「少女たちよ」「Everyday、カチューシャ」の2曲で、もちろん高校生ながら純粋に可愛いな、綺麗だなと思ったのはもちろんあったんですけど、それ以上にステージを囲む熱いファンの方々が、「オイ!オイ!」とか「タイガー!ファイヤー!」と曲に合わせて打っていて。

それとイントロのマッチングに凄く惹かれて。こんなに熱い人達が応援する中で、キラキラしたメンバーたちが”総選挙”という大変なイベントを経て、晴れてファンの前でこの舞台でパフォーマンス出来るということや、「Everyday、カチューシャ」のアップテンポなのに切ないメロディに、「こっちの世界もいいぞ」って呼ばれている気がしたんですよ。それで衝撃を受けて、次の日に終わったばかりのAKB48総選挙公式ブックを買って、メンバーについて勉強し始めるというのが、全ての始まりでしたね。

<Otaac>

やっぱり動きが早いですよね。こういう人のことを「動く(行動力がある)」って言うんだなと思います。きっかけはそこだったんですけど、そこからずっとどっぷり?

<小永井さん>

本当に今に至るまで、48グループ、坂道グループ、僕が見たかった青空だったり、今お仕事をさせて頂いているRainTree、そのお姉さん的存在のWHITE SCORPIONと主に秋元康さんがプロデュースされているグループを中心にファンを続けて、16年目に入る所ですね。

「まるでスポーツチーム」小永井一歩が語るアイドルグループの“物語性”

<Otaac>

1つのグループだけじゃなくてそれだけアイドルを追いたくなるのは、小永井さんの中では何がポイントなんですかね?

<小永井さん>

少し他の人と違う所なのかもしれないですけど、もちろん個人個人に注目しつつも、グループをスポーツチームのような感覚で見ちゃうんですよ。

それこそ野球チームとかサッカーチームって、いわゆる「黄金時代」を迎える時もあれば、 なかなか思うように結果が出ないちょっと苦しい時期もあるじゃないですか。でも、その時期を経て、またチームが強くなっていく流れに”ドラマ”があると思うんです。

アイドルグループを見ていると、やっぱり様々なグループがある中で、勢いがある時もあれば、 メンバーの卒業などで転換期を迎える時もあって、そこからまたメンバー達が成長していって、またグループが大きくなっていく。スポーツチームでも、強い選手がベテランになって引退していって、今度は誰がチームを支えるの?となった時に、練習して力を付けてきた若手達がもう1回チームを強くしていこうという流れがあって。

グループアイドルを見ていると、良い時も大変な時もある中で、そのグループが必死に頑張っていく姿を”1ファン”として見守っていくのが、凄く見応えがあるなと思いますね。

<Otaac>

物語性とかストーリー性に軸足を置いているわけですね。

<小永井さん>

そうですね、基本的にライブコンサート中心の人生でしたね。

<Otaac>

個人にフォーカスというよりもグループのストーリー性という話になると、どちらかと言うと”アイドルそのものを単体として愛す”よりかは、アイドルグループそのものを”エンターテイメントの対象”として見ている感じの方が近いのかも知れないですね。

「次はどの画角くるかな?」ライブ映像は“変態的”視点で鑑賞、作り手への深いリスペクト

<小永井さん>

まさにその通りで。作り手の話にも入ってくるのですが、メンバー個々を追いかけて見るイメージよりも、グループ全体を作品として見るのが好きだったので、メンバーさんだけじゃなくて表舞台を支える裏方さん、作り手の方々に興味を持つようになりました。

48グループだったら秋元康さんはもちろん、作曲家が誰かを毎回必ずチェックして、新しくリリースされる度に「これ作曲したの〇〇さんか。あれ、別の曲も作曲してるけど、全然イメージ違う!」と思ったり。作曲が誰か知らない状態で聞いて、「これは〇〇さんの作曲だろう」 と予想する時間がすごく好きで。

作曲家の方だけじゃなくて、48グループでいうと各グループの劇場支配人の方やマネージャーさん、衣装を制作される方、担当の記者の方々の記事、雑誌の編集、テレビのプロデューサーと、とにかくグループに関わるスタッフの方に興味を持っていました。

<Otaac>

AKB48ってスタッフの方々も自分たちでよく発信されていましたし、それも含めて面白かったですよね!

<小永井さん>

今はSNS全盛期ですけど、当時は『Google+』や『755』という今で言うXとかInstagramとか、メッセージアプリの走りのようなものがあって、そこで裏方さんがファンからのコメントに答えるって事がありましたね。

それで言うと、当時SKE48支配人の湯浅さんにコメントを送ったり、当時AKB48支配人の戸賀崎さんにコメントを送ったりしていましたね。裏方さんとファンとの距離が近かったし、要望とかを伝えたり、握手会の中でも支配人部屋があったりして、そこでのQ&Aを見ていたので、裏方さんはよく知ってましたね。

あと名前もお顔も知らないんですけど、ライブ映像のスイッチャーさんとか、ライブBlu-rayの映像を作る人、セットリストや演出を考える人、照明、特殊効果を担当される方って、凄くないですか!?

<Otaac>

本当に凄いと思います。まずグループへの愛が無いと出来ないと思うんですよ。単純にお仕事として受けるんじゃなくて、本当にその人とか存在を愛していないと多分あの仕事って成り立たなくて。その上でお仕事としてのプロフェッショナルさとか、さじ加減みたいな所がまた絶妙にあって。本当に対象に対して没入しないと難しいと思いますよね。

<小永井さん>

ファン以上にそのグループを知って、その曲を知ってるプロの方が作っていると思うし、ライブの映像見ていても、1曲ごとに撮り方が違うんですよ。激しい曲の時はちょっとカメラを揺らしながらとか、切り替えを早くしたり。ソロ曲の時はメンバーをゆっくり斜めから撮っていったり、客席のサイリウムを広く撮って、その広い映像と歌ってるメンバーを半分半分に透かすように映したり、色々なテクニックを使って曲を見せる技が本当に凄いなと思います。

だから、私もライブ映像とかを見る時は頭の中で、「次はどの画角くるかな?どこから撮るかな?」って考えたりして、もう”変態”ですよね(笑)!ただ、こうした事も考えているからか、自然と作り手の方への興味は大きいですね。

メンバー×裏方=1つの作品。小永井一歩が熱弁する“作り手”を知る魅力

<Otaac>

作り手、裏方の魅力って中々世の中で語られる機会が少ないなって思うんです。それを届けていきたいのが「エンタメ解体新書」になるのですが、この記事を読んでくださる方に、『作り手を知ることで、エンタメはどう面白くなるのか』『それを知ることでファンにどんなハッピーなことがあるのか』、小永井さん独自の視点でお聞きしたいです!

<小永井さん>

やっぱり作り手の方を知ることで、そのグループを見る面白さって何倍にも膨れ上がると思うんですよ。1つの曲だったり1つのライブが完成するにあたって、本当に多くのプロフェッショナルな方々が関わっていて、これは半分想像なんですけど、出役ではない作り手さんの方々にも人によって色があると思うんですよ。

よくメンバーさんには「一人ひとり色があるよね。この人はこういう色があって、この人はこういう テクニックがあるよね」っていうのがあると思うんですけど、多分作り手さんにも、得意な技とか個性があると思うし、それが間違いなく楽曲だったりライブに反映されてるんじゃないかなって思っていて。

そういう意味では、”メンバーさんの個性”と”裏方さんの個性”を掛け合わせることで、1つの作品が出来上がると思うので。だからこそ、我々はもっとそのライブを作り上げる作り手さんのことを知ると、より面白い一面に気づけるんじゃないかなと思います!

夢を追う人&エンタメを愛する人へのメッセージ

<Otaac>

最後に、これからアナウンサーを目指す方々、そしてエンターテイメントをこれから、もっと愛していきたい方に向かって一言メッセージを頂けますでしょうか。

<小永井さん>

【アナウンサーを今目指されている方へ】
私まだまだキャリアが浅い身なので偉そうなことは1ミリも言えませんけど、とにかくちょっと興味があるという方は、そのまま興味を持ち続けて目指し続けてください。そして、受けてみてください。どこでもいいから受けてみて、目指し続けて欲しいなっていう風に思います。本当に諦めずに目指し続けてください!

【エンタメを愛する方へ】
今後行われていくエンタメ解体新書は、エンタメの裏側を幅広くお伝えしていけると思います。本当に作り手の方々を知ることで、今見ているエンタメがより一層面白くなる事は間違いありませんし、その作品の奥行きも増してくると思うし、楽しくなること間違いないので、これから作品を見るときは、作り手の方々のことも頭に浮かべながら見ることをおすすめします!

私自身はエンタメに関わっている者では無いですけど、エンタメの1ファンとして裏側の方々、作り手の方々の魅力をお伝えしていけるように、エンタメ解体新書をこれからもやっていきたいと思いますので、是非作り手を知りたい方は「エンタメ解体新書」にいらっしゃって下さい!楽しんでいきましょう!

▼【インタビュー前編】はこちらから! 『フリーアナウンサー‧⼩永井⼀歩「⾃分の個性って何だろう?」アナウンス試験の壁を突破した“好き”の熱量』
前編では、アナウンサーを志した幼少期の原体験から、就職活動でぶつかった「個性」の壁、そして夢を叶える原動⼒となった“好き”を伝える⼒について語っていただきました。

小永井一歩(こながい・かずほ)プロフィール

1995年9月23日生まれ、神奈川県出身。2018年ラジオ局「ニッポン放送」にアナウンサーとして入社。プロ野球や中央競馬の実況アナウンサーとして4年間活躍された後、報道のアナウンサーとして現場取材やオリンピック取材を3年間担当。2025年2月からフリーアナウンサーとなり、ラジオ日本「中央競馬実況中継」のアナウンサーや、馬術イベントの司会、Tokyofmでニュースデスクを務める。2025年1月にメジャーデビューを果たした秋元康プロデュースのガールズグループ「RainTree」のラジオ番組「RainTreeのミームの森」(CROSSFM)にて進行アナウンスを務める。

引き続き『エンタメ解体新書』そしてOtaacは、表舞台を支えるアーティスト・クリエイターのみなさまの魅力発信にも取り組んで参ります。

Otaac株式会社コラム:https://www.otaac.me/column